お食い初めはどんな儀式?いつ行えばいいの?
赤ちゃんが生まれてしばらくすると「お食い初め」の話題が出てきます。
初めての出産や子育てのときはお食い初めのタイミングや具体的なやり方がわからないと悩む人も多いでしょう。
そこで、お食い初めを行うタイミングや儀式の方法などを詳しく紹介します。
お食い初めとは?
お食い初めとは、赤ちゃんに初めに食べ物を食べさせる儀式のことです。伝統的なお祝いの儀式で、赤ちゃんの誕生と、これから一生食べものに困らないように願いを込めて行います。
しかし、赤ちゃんはお食い初めを行う時期はまだ食べ物を食べられないので、実際にはおめでたい料理を食べさせるふりをしてお祝いします。
お食い初めを行うのはいつ?
お食い初めをは赤ちゃんが生まれてちょうど100日後に行う儀式とされています。およそ100日を目安にするのが一般的ですが、110日後や120日後に行うこともあります。
さらに、お食い初めを行うタイミングは地域によって違いがあります、中にはお食い初めを120日後よりも先に延ばすことを「食いのばし」と呼び、長寿を願う習慣にする地域もあります。
また、最近では出産間もない母体の状態や赤ちゃんの健康状態なども踏まえてよい日を選ぶのが一般的で、必ず100日後にこだわる必要はありません。
お食い初めはどこで行うの?
お食い初めの儀式を行う場所は家庭によってさまざまです。自宅で行うこともあれば、料亭やレストランを予約して行うケースもあります。
料亭などで行うときは、祖父母や親戚を呼んでも準備の手間がかからないので、子育てで忙しいお母さんに向いています。ただし、費用が掛かり、経済的な負担は大きくなるでしょう。
自宅で行う場合は費用は抑えられますが、準備や飾りつけを自分たちで行うので大変です。通販のお食い初めセットなども利用して上手に切り盛りしたいですね。
おすすめのお食い初めセット
通販で購入できるお食い初めセットを紹介します。自宅でお食い初めを行うときに便利です。
お食い初め セット 料理
参考価格: 6,180円












おめでたい鯛がついたお食い初めセットです。見た目にも華やかでかわいらしく、記念に写真にも納めたくなるようなお食い初めの御膳が味わえます。
お食い初め 料理セット【新品食器付】
参考価格: 13,200円












新品の食器付きのお食い初めセットです。盛り付けのイメージもあり、より本格的な料亭の御膳が自宅で再現できるでしょう。歯固め石やお祝い橋など必要なセットが揃っています。
お食い初めプランがあるホテル
全国のホテルやレストランでは、お食い初めプランがあるところがたくさんあります。
お食い初めを自宅ではない場所で行いたい人は身近なホテルやレストランのお食い初めプランを探してみましょう。
以下のリンクは東京や大阪でお食い初めプランがあるホテルやお食い初めプランがあるレストランを紹介している記事です。
お食い初めが始まったのはいつ?
お食い初めがいつ始まったのか、正確なことはわかっていません。しかし、平安時代にはお食い初めにつながる儀式が既に存在していたと考えられています。
平安時代には「百日」と呼ばれる赤ちゃんにお餅を食べさせる儀式があり、鎌倉時代にはお餅ではなく魚を食べさせる「真魚初め」という儀式の記述が「平家物語」などに見られます。
このようなお食い初めの習慣が庶民の間に広くお食い初めが定着したのは江戸時代になってからのことです。
お食い初めに必要な準備
お食い初めに必要な準備を紹介します。
食器
正式なお食い初めには漆塗りの家紋が入った高足の御膳を準備します。男の子には朱塗りの器、女の子には内側が朱塗りで外側が黒塗りの椀を用意しましょう。
最近では普段使う離乳食用の食器などで代用されるケースも増えています。
祝い箸
祝い箸はおめでたい席で使われる特別なお箸のことで、両口箸とも呼ばれます。両端が細くなっていて、八寸の長さが縁起が良いとされています。
一汁三菜
料理は一汁三菜の祝い膳が基本です。尾頭付きの鯛、飯椀(お赤飯)、吸い物、煮物、香の物などをそろえるのが一般的。
鯛は赤いうろこと白い身を持つ紅白をあわせもった、めでたい魚です。また、お赤飯の赤い色は魔除けや厄払いの色として古くから信じられていてます。
ほかにも、食べ物に困らないよう願いを込めて添えられるハマグリのお吸い物は「吸う力」が強くなると言われたり、先を見通す蓮根や子孫繁栄を象徴する里芋などの野菜も使われます。
歯固め(はがため)の石
歯固めの石と呼ばれる小石も準備しましょう。歯固めの石は氏神様にあたる神社でいただく場合や、通販で購入するほか、河原で拾った小石を熱湯で消毒することもあります。
地域によっても違いますが、氏神様からお借りした場合はお食い初め後に再度奉納してお返しします。また、タコやアワビ、梅干しや碁石で代用する地域もあるようです。
お食い初めの儀式の方法
お食い初めの儀式の方法を紹介します。
恵方を向く
まず、その年の福の神である歳徳神(としとくじん)がいると言われる恵方の方角を向きます。
一般的にお食い初めは両親ではなく養い親が行います。特に長寿にあやかる意味から、祖父母がやしない親として行うケースが多く、男の子には男性、女の子には女性がつきます。
ただし、最近では出席者全員で行うケースも増えています。
食べさせる順番
お食い初めは実際に食べさせるのではなく、食べさせるふりをします。このとき、食べさせる順番が決まっているので確認しておきましょう。
養い親が祝い箸で飯椀(赤飯)→お吸い物→赤飯→鯛(魚)→赤飯→お吸い物の順番に食べさせます。それぞれを赤ちゃんの口元まで持っていく儀式を3回繰り返します。
歯固めの儀式
最後は歯固めの儀式をします。歯固めの儀は、準備した歯固め石を赤ちゃんの歯や歯茎に軽くあてて行います。
赤ちゃんの歯が丈夫に育つよう、願いをかけて行うとよいでしょう。歯固めの儀式まで済んだら、みんなで祝い膳をいただきます。
百日祝いとは?
お食い初めは別名百日祝いとも呼ばれています。
これは赤ちゃんの生後100日後にお祝いをするところから名付けられた呼び名ですが、基本的にお食い初めと同じ行事と考えて差し支えありません。
お食い初めは、他にも初めて箸を使う日なので「箸初め」「箸揃え」「箸立て」などの別名も持っています。
お宮参りはいつ行う?お食い初めと一緒に行ってもいいの?
お食い初めのように、赤ちゃんが生まれてから行う有名な儀式にお宮参りがあります。お宮参りは生後一ヶ月ごろに行うのが一般的です。
しかし、最近では赤ちゃんの健康状態なども考量してお宮参りを先延ばしし、お食い初めと一緒に行うケースも見られます。
親族が集まるタイミングや赤ちゃん、お母さんの体調も踏まえて一度にまとめたいときは、お食い初めと一緒にお宮参りを行うのもよいでしょう。
まとめ
お食い初めは新しい命の誕生や、その成長と幸せを願う儀式です。その由来は古く、すでに平安時代ごろからその原型があったと言われ、時代が変わってもその願いは変わりません。
やり方や行うタイミングが地域や家庭によって違っても、お食い初めに込めた願いを大切にすれば、良いお食い初めの儀式が行えるでしょう。